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この記事はトランス初期に書いたブログから抜粋したものです。2014年07月17日
RLEについて思うこと
どうもMtF界隈にはホルモン治療やSRSなどの肉体改造に捕われ、ややもするとそれ自体がライフワークとなり、また最終的な目標・ゴールのように崇め奉る風潮があるような、ないような。
でもそれって違うよね。
もちろん価値観は人それぞれなので私がどうこう言うことではないのですが、多くのMtFにとっての目標は「望みの性で生活すること」ではないでしょうか。
ホルもSRSもそのためにやるものであって、あくまで補助的なものだと思います。
いいですか?
補助的なもの
です。
手術は魔法ではありません。それをやったからと言って劇的に何かが変わるわけではありません。
別の言い方をすれば、女性として生活できてない人は、手術をしてもやはりそれは望めないということです。
ここでいう「女性として生活する」とは必ずしも「完パスして埋没する」という意味ではありません。
もちろんそれが理想なのでしょうが、そうでなくとも、そのような自分を周囲が納得したうえでその関係性を維持し、社会の一員として生活することができれば「女性として生活」していると言っていいと私は思います。
それをないがしろにしての手術等は自己満足でしかありません。
RLEは「自分が女性として生活できるか」という主観的な意味合いの他に、「そのような自分を周囲が認めてくれるか」という客観的なものも含んでると思うのです。
これができないと、たぶん何をやっても難しいんじゃないかな。
ただ、先に行動して既成事実を作った方がやりやすい場合があるのも事実です。私もフライングでホルやってるし。だから偉そうなことは言えないのですが…。
いずれにせよ、周囲の足固めを疎かにするのは危険です。
私も主観・客観両方の視点でRLEを進めていかなないといけないなぁと、そう思いました。