女声の出し方について
目次
- 1 まず裏声を鍛える
- 女性の歌を裏声で歌う
- 最初は高い音がでない
- 次第に全パート歌えるようになる
- 2裏声に地声を混ぜる
- ささやきボイス
- 最初は小さく
- 徐々に大きく
- 裏声に地声を混ぜていく
- 3 喉仏を上げた状態で発声
- 喉仏に指を当てながら確認
- 4 鼻に抜ける感じで発声
- 5 アプリを活用
- 6 まとめ
まず裏声を鍛える
女声で重要なのが裏声です。正確には裏声で使う筋肉の強化です。男性は普段低い声で話しているので高い声の喉部分が弱く、鍛えられていません。ここを克服するのです。もちろん最初はミッキーみたいな声になってしまうと思いますが、女声の初期の練習だと思って割り切ってください。
具体的な練習法は女性ボーカルの歌を全パート裏声で歌いまくるというのがあります。私もそれをやっていました。何の曲でもいいし、いろんな曲で試してもいいです。大きな声で発声してください。家でやると近所迷惑になるので車の中やカラオケボックスなどを活用するといいと思います。あ、入浴中もいいかも。私も結構長い期間この裏声での女性曲歌いをやっていました。会社の通勤や退勤など車の中で。
最初は裏声でも女性ボーカルの高い音はなかなか出せないかもしれませんが、裏声の筋肉が鍛えられると全パート楽に歌いきるようになるでしょう。
裏声に地声を混ぜる
いままで裏声オンリーの訓練でしたが、これからはそれに加え、裏声に徐々に地声を混ぜていきます。これがなかなか難しいです。やり方としては高い裏声を徐々に低くして地声との境目を見つけます。次にその境目で発声するようにするのです。この裏声と地声の境目を喚声点といいます。この喚声点での発声に慣れることがポイントです。
2-1 ささやきボイス
とは言っても全然ピンときませんよね。この訓練には小さい声で発声する「ささやきボイス」での練習が有効です。上で紹介した裏声鍛えでは大きな声を出していましたが、今度は裏声と地声を意識して小さい声でささやくように発声してください。
2-2 徐々に大きく
ささやきボイスはとても小さな声量でしたが、慣れてきたら少しずつ声量を上げていってください。
喉仏を上げた状態で発声
喉仏には二種類あって簡単に言うと上と下です。男性は指で触って分かると思いますが、発声するときは上下ともに振動しています。それが女声はどうかと言うと、女声は上だけが振動しています。これが男女での大きな違いです。
喉仏に二本の指を当てて、出来るだけ上の喉仏のみが動くように発声してください。指を当てているのでどこが振動しているのか分かりやすいと思います。
もっと言うなら下の喉仏を上げた状態での発声がいいです。水などを飲み込むとき喉仏が上がりますよね。その状態をキープするのです。
鼻に抜ける感じで発声
最終的な女声の発声ですが、鼻に抜けるような感じで発声するといいでしょう。男性は喉だけから声を出していますが、女声の場合、喉に加えて鼻孔を抜ける感じで発声するのです。
↑このイラストのように男性は下側、女性は上側を意識して出しています。鼻孔の奥に空気が抜けるように、また、その部分に声を当てるように意識するといいでしょう。
アプリを活用
練習には具体的な自分の声の高さ、周波数を見ながらやるといいと思います。男性の声の周波数は100ヘルツから160ヘルツくらいで、女性では180ヘルツから255ヘルツくらいです。これが目に見える形で測定できればいいですよね。その場合は以下のソフトが役に立ちます。
Voice Pitch Analyzer
声の周波数と、それが男女のどちらに分類できるかを測定するアプリです。
iOSにもAndroidにもたぶんあると思います。
声の判定画面はこういう形になっていて、自分が何ヘルツのバンドにあるのか、それが女性の音域なのか、男性の音域なのかが分かります。
左は私の声ですが、210ヘルツから265ヘルツくらいでしょうか。Female Range(女性の音域)に入っていることが分かります。
まとめ
いかがだったでしょうか。女声の習得は文章で読んでもいまいちピンとこない部分があると思いますが、分かる範囲で書いてみました。習得が早い人は半年くらい、遅い人は数年かかるかと思います。これは素質や練習量によりますね。また、トランスは外見も磨いていることと思いますので、その外見に引っ張られて声も女性と判別してくれるので自分の声に納得していなくても結構パスするものですよ。私もまだまだでボイトレの最中です。みなさんも頑張っていきましょー。