改名関連

改名しよう

女性の名前になろう(改名しよう)

いくら女性化が進んでも名前が男性名だといろいろな場面で不利益を受けます。例えば病院、待合室の他の患者さんがたくさんいる中で「○○さーん」と男性名で呼ばれたらもう大変です。周囲の注目の的になることでしょう。それ以降その病院には行けなくなるかもしれません。それに学校や会社、そこでの名前も重要です。名札やネームプレートを付けていると外部の人に「あれ?」という目で見られてしまいます。対面するだけで気が気じゃないですよね。

そこで改名です。女性の名前になるのです。それだけで気持ちはとても楽になります。生活の質、これをQOL(Quality Of Life)と言いますが、それがものすごく上がります。いつ誰に名前を呼ばれてももうビクビクする必要がないのです。なんと素晴らしいことでしょう。

ここではその改名のやり方について解説していきます。

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実績を集める

性同一性障害の診断書を取得したら改名しましょう。しかしそのためには必要なものがあります。それは

 

女性名を使用してきたことを証明する実績書類です!

 

この実績をおよそ半年くらいは集めないといけません。これは女性化(トランス)を開始したときからすぐに始めてください。

さて、どうやって集めましょう。私は以下のことを女性名にして実績を集めました。

  • 通販の名前を女性名にする
  • 友達に女性名で手紙・年賀状を送ってもらう
  • 親に女性名で手紙を書いてもらう ← かなり効力あり
  • 電気・水道・ガスの名前を女性名にする
  • 美容院の会員カードを女性名にする
  • 病院の診察券を女性名にする

親元を離れて一人暮らしの人はいいですが、まだ中高生で親の管理下にある場合はちょっと難しいですね。その場合は親にカミングアウトして理解してもらうしかないかと思います。中高生で改名はちょっと珍しいですから。

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申請に必要な書類等を揃える

  • 名の変更許可申立書 → 裁判所のHPからダウンロードする
  • 性同一性障害の診断書(改名用)
  • 戸籍謄本(全部事項証明書)
  • 収入印紙800円分(名の変更申立書に貼る)
  • 郵便切手(管轄の家庭裁判所によって金額が違うので電話して聞く)
  • 女性名の使用実績書類(上記)

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名の変更許可申立書に必要事項を記入する

以下を参照して書くといいと思います。ほとんど丸写しでも大丈夫です。

申立人である私は○○病院での診察により性同一性障害の診断を受けています。現在女性ホルモン剤の服用を行なっており、今後は性別適用手術を受けていく予定です。周囲の理解を得ることもでき、女性として認知されてきています

その中で、現在の名前「**」は男性性を示唆するものであるために、性別アイデンティティの維持、社会生活における本人確認などに支障を来たしています。現在の名前を使用して生活していく場合、今後の治療の進展に伴い生活上の支障が増大すると考えられます。

そこで、家族と相談の上で女性名として解釈されうる「○○」の名前を考え、○○年○月以降可能な限りこれを通称名として使用してきました。しかし、通称名としてでは身分証明など社会的に女性として生活する上で支障があり、また「○○」の名前は家族や周囲の人たちに既に受け入れられてきているので、それが本名になったとしても周囲に混乱をもたらす恐れはないと考えられるため、改名を希望しています。

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家庭裁判所に電話して必要な金額の切手と、使用実績書類の郵送の有無を確認する

裁判所のHPはとにかく分かりにくく不親切なので、とにかく管轄の家庭裁判所のHPから適当な番号に電話して「名の変更の手続きの係に繋いで欲しいんですけど」と言いましょう。そうじゃないと分からないです。係りに繋がったら必要な郵便切手の金額と、送り先(その係りの部署名)を聞いておきましょう。なんなら直通の電話番号も聞いておくといいでしょう。

また、家庭裁判所によっては使用実績の書類を送る必要があるか確認してください。大抵の家庭裁判所では送らなくていいと言われることでしょう。全部送ってたら大変ですしね。でもその場合は呼び出されて裁判所に行くときに持参するようにしてください。

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家庭裁判所に郵送する

郵送してください。

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家庭裁判所から裁判所に来るように連絡がある

大抵の場合は郵送して終わりではなく、一度呼び出しがあります。指定された日に行きましょう。

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職員と面談

通常職員2名で面談が行われます。別に大したことは聞かれません。私が重要と感じたのは「いつから」女性名を使用していたのか、ということでした。私の場合は1年ほどの期間で親からの手紙もあり職員の方も納得していました。面談時間は15分ほどです。改名の可否を判断するのはこの職員ではありません。この職員の人が「裁判官」に報告し、その報告を受けた裁判官により改名がOKがどうか判断されます。どんな裁判官に当たるかは運次第です。しかし場合によっては職員ではなく「裁判官」自らが面談を行うこともあります。

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審判書が届く

裁判所から審判書が届きます。開けるまでドキドキしますね。許可されていた場合は次に進んでください。そうでない場合は…

改名が却下されたからといって諦めてはいけません。

管轄の高等裁判所に即時抗告しましょう。改名却下の審判に不服があるときは,2週間以内に不服(「即時抗告」といいます。)の申立てをすることにより,高等裁判所に審理をしてもらうことができます。即時抗告についてはこちらを参照。

↑私はこうしたよ

注意ポイント

改名の判断はこの「裁判官」によって大きく異なります。判断基準が全国一律に統一されていないのです。許可されやすい管轄の裁判所もあれば、「性同一性障害なんて関係ない!」と取り付く島もないような酷い裁判官がいる管轄もあります。特に地方は厳しい傾向にあるようです。

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各書類等の名前の変更手続きをする

  • 市役所
  • 免許証
  • 会社・学校
  • 銀行、郵便局、クレジットカードなどの金融機関
  • マイナンバーカード
  • 公共料金
  • 携帯電話、インターネット等
  • 各種資格証

ちなみに免許証、マイナンバーカードは再発行ではなく改名した新しい名前を裏面などに書かれます。ちょっと嫌ですが、改名手続きをしてるとき、本当に本人なのか証明しなければならない場面があるのでしばらくは大人しく持っておいた方がいいでしょう。用が済めば免許証は不思議と紛失して再発行する人が多いです(笑)

やった!これで正式に女性の名前だね!
感慨深いねぇ

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まとめ

いかがだったでしょうか。名前はトランスにとって大変重要なものです。それが女性名になるとQOL(生活の質)は爆上がりします。自信も付きますしメンタルも前向きになります。改名手続き中は許可されるか不安でしょうが、是非がんばってください。却下されても対処法はありますしね。

では、よい女性名ライフを!

 

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