MtFの下着について
トランスは服だけじゃなくて下着も必要でしょう。ここではどんな下着があるのかなどを見ていきます。
ブラジャー
男性にはまったく必要がないもの、ブラジャーです。女性になるのだから当然これを着ける必要があります。
1−1 ブラの種類
①フルカップブラ
フルカップブラは、バスト全体をしっかり包み込み、バストアップ力にすぐれているタイプのブラのことを言います。胸をすっぽり包み込むサイズで、ストラップが左右それぞれのカップの中心近くについているため、ストラップによって胸を持ち上げ、きれいな形を作ることができます。安定感があるので、大きなボリュームのあるバストや柔らかいバストの方にオススメです。貧乳のMtFには関係ありませんね。
<こんな方にオススメ>
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- 大きなバストの方
- 柔らかいバストの方
- バストが下がっているのが気になる方
②3/4カップブラ
3/4カップブラは、カップ上辺の1/4をフロントに向かってカットしてあるタイプのブラジャーのことを指します。脇に流れたバスト部分をしっかりとブラにとどめることができ、バストにボリュームを作ることができます。脇をすっきり見せ、バストを斜め下から中央に寄せる機能が高く、美しい谷間を作ってくれます。貧乳の味方です。もっともポピュラーで私たちMtFもこれを使うことになるでしょう。
<こんな方にオススメ>
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- 谷間を作りたい方
- 脇のはみ肉が気になる方
③ノンワイヤーブラ
ノンワイヤーブラはワイヤーの入っていないタイプのブラジャーです。ブラジャーには、補整機能アップのためにカップの下部にワイヤーが入っているものが多くあります。ワイヤーが当たったり、ワイヤーのしめつけ感が苦手な方は、ノンワイヤーブラをお試しください。ラクにつけられるソフトなタイプと、ワイヤーがはいってなくても適度なサポート力のあるタイプもあります。ワイヤーが入っていないためボリューム感を出すことに不向きです。つまり貧乳MtFには向いていないでしょう。
<こんな方にオススメ>
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- ワイヤーの圧迫感が苦手な方
- とにかく楽なブラを着用したい方
④モールドカップタイプブラ
モールドカップタイプは、一枚の生地をモールド加工して、カップの形をつくっているブラジャーです。モールド加工とは、鋳型などを使って形を作る加工方法で、従来型のブラジャーはいくつものパーツを縫い合わせて作られているのに対して、モールドカップタイプはカップ部分の縫い目がなくつるんとしています。カップに縫い目がないので、アウターにひびきにくくなっています。トランス初期のMtFに重宝します。本格的なブラにはまだ早いけど、目立たないものをしたい、そんなときにこれが役に立ちます。私も初期はかなりお世話になりました。
<こんな方にオススメ>
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- ブラジャーがアウターにひびくのが気になる方
- シンプルなデザインが好みの方
⑤ブラパット
バストのカタチを整えたり、ボリュームアップなど部分的に用いることでボディラインにメリハリをつけることができます。バストに左右差がある場合など、バストのサイズを合わせるためにも使います。貧乳MtFはこれを有効に活用しましょう。フラットなまな板を少しでも大きく見せるのです。
1-2 サイズの測り方
①バストを測る場所
ブラジャーのサイズを知るために、必要な採寸個所は2か所、アンダーバストとトップバストです。アンダーバストとトップバストは、それぞれ次の場所を測ります。
・アンダーバスト
バストのふくらみのすぐ下の周囲を測ります。ブラジャーの下側のサイズです。少しきついな、と感じるくらいのメジャーの締め方で、ぴったり測りましょう。たるませたりして、大きめに測らないように気を付けてください。
・トップバスト
バストの一番高い部分の周囲を測ります。
②カップサイズ
上で測ったトップバストからアンダーバストを引いた数字がカップサイズとなります。
トップとアンダーバストの差=カップサイズ
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- 約5.0㎝ → AAAカップ
- 約7.5㎝ → AAカップ
- 約10.0㎝ → Aカップ
- 約12.5㎝ → Bカップ
- 約15.0㎝ → Cカップ
- 約17.5㎝ → Dカップ
- 約20.0㎝ → Eカップ
- 約22.5㎝ → Fカップ
つまり例えばアンダー75㎝でBカップの人は「B75」と表記されているブラを買うことになります。ほとんどのMtFはBカップ止まりです。Cに行ければ勝ち組でしょう。D以上は奇跡の人となります。私は豊胸してBからFになりました。豊胸サイコー。
1-3 胸の盛り方
はい、多くのMtFがこれを研究することでしょう。なんとか胸を大きく見せたいというのは女性として当然の発想です。まな板からの脱却です。さて、どうすればいいでしょうか。
①パットで盛る
上で挙げたパットを使って底上げする方法です。基本中の基本ですね。
②シリコンブラを併用
ブラの下にシリコンブラを忍ばせて大きく見せるテクです。
ショーツ
おパンツですおパンツ。可愛いショーツを穿きましょう。
2-1 ショーツの種類
①フルバック
お腹とお尻全体を包み込んだ安定感のあるタイプ。
種類・カラーともに豊富に揃っています。
ダサいです。
②ノーマル(スタンダード)
お腹とお尻全体を包み込んだ安定感のあるタイプです。
最もスタンダードな形。種類・カラーともに豊富に揃っています。
ハイキニなどとも呼ばれ、脚ぐりはスッキリとし歩く際の脚さばきがよく、浅すぎず適度な深さのショーツです。通常はこれでしょう。
③バックレース
お尻の裾部分にレースがついているタイプ。ラインがアウターにひびきません。
レースのデザインはさまざまです。パンツスタイル、特にパンツスーツのときに役に立ちます。
④Tバック
サイドからバックにかけての布部分が少なく、バックがアルファベットの“T”の字になっています。ヒップラインの出るパンツに最適です。
エロ目的ではありません。バックのパンティーラインを完全に消すためのアイテムです。
⑤サニタリー
生理用のショーツ。後ろまで防水布が貼られたナイト用や、ぴったりボトム用もあります。
残念ながら生理がないMtFには関係ありません。
どこで買うか
まとめ
いかがだったでしょうか。トランスするには外から見える服装と同じくらい下着も大事にしたいものです。最初は通販で買うところからスタートして、次に店舗に足を向けるといいでしょう。そのうち下着専門店に行けるようになると思いますよ。可愛い下着は着ているだけでテンションが上がるものです。みなさんも自分に合った素敵な下着を身につけましょう。