服関連

女性の服を着よう

女性の服を着よう

トランス初期はどこでどんな服を買えばいいのかすら分からないと思います。ここではそれを見ていきます。


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理解しておくべきこと

それにあたり、まず理解しておくべきことがあります。これをないがしろにしては綺麗な服を買っても上手く着こなすことはできないでしょう。

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1-1 男女の骨格・筋肉・脂肪などの違い

まず男性と女性では身体のつくりが違います。骨格から始め、筋肉や脂肪の付き方も異なります。その関係から簡単に言うと男性の体型は▽型をしており、女性は△型となっています。女性は上半身が薄く下半身にボリュームがある体型をしているのです。また、肋骨と骨盤の違いから女性には明らかな「くびれ」があるのも男性と違う点のひとつです。この「くびれ」と「下半身のボリューム」これが女性らしさであり、服装もそれを意識して選択する必要があります。逆に言うと男性的な上半身中心のゴツさ、くびれのないストレートなシルエット、小さなお尻を誤魔化すテクニックが必要ということになります。

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1-2 憧れと現実の乖離の理解

トランスを始めたばかりの初期のMtFにありがちなのがやたらとフェミニンで乙女乙女した服装を着たがることです。

こういうの

やたらヒラヒラが多いものや明らかに年齢層が低いものは避けてください。高校の制服などもってのほかです。長年男性として育ってきて女性の服を着れなかったことでの憧れは分かります。しかし女性=可愛くてフェミニンではありません。コスプレではないのですからあくまで自分に合った服装を選んでください。

自分に合った服装というのはまず①年齢 ②体型 ③全体の雰囲気に合わせた服装です。40代の人が10代や20代前半の服を着ても浮くだけです。筋肉ゴリゴリの体型の人がシルエットを強調する細身のアイテムを身につけても似合いません。男性的な雰囲気がまだ拭いきれない人はできるだけ地味な服装がいいです。

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1-3 TPO

TPOは、Time(時間)Place(場所)Occasion(場合)の頭文字をとった言葉です。つまり時間や場所、場面に応じた服装をするようにしてください。カジュアルな場所にはカジュアルな服装を、オフィスではスーツもしくはオフィスカジュアル、デートで高級そうなレストランに行く予定ならエレガントにキメてください。一言で言うと「浮かない」格好をしてください。上のロリータファッションで街中を歩くのはTPOをわきまえていないと言えます。できるだけ周りに溶け込むような自然なファッションに心がけましょう

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どんな服がいい?

では具体的にどのような服装がいいのでしょうか。

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2-1 サイズ

まずサイズですが、メンズとレディースでは同じ表記サイズでも実寸が異なります。例えばメンズでMサイズなのでレディースもMを買えばいいのかと言えばそうではありません。基本的にレディースのサイズ表記は男性よりも実際は小さい寸法となっています。なのでメンズサイズよりも1ランクもしくは2ランク上のサイズを購入するのがいいでしょう。メンズでMサイズの人はレディースではLかLLを購入すると失敗が少ないです。それと、レディースの服は同じサイズ表記でもブランドやデザインによって実寸が全然違います。もうほとんど目安程度と考えましょう

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2-2 アウター

アウターとは主に冬に着るコートやジャケットのことです。アウターは全身のラインを隠してくれるので好きなものを着ればいいと思います。

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2-3 カーディガン・パーカー

春先から夏にかけて活躍するのがカーディガンとパーカーです。トランス初期の生物学的男性は筋肉質なので腕の筋肉も割れています。それを露出すると男性的な特徴が出てしまいます。暑くてもカーディガンやパーカーを活用してそれを隠しましょう。そもそも生物学的女性でも日焼けを防止するために夏でもこれらを着てる人が多いです。同じ格好をするだけです。と言っても実は私は着用してません。暑いから…。トランス初期は腕を出すことに抵抗があったのですが、今は皮下脂肪もついて筋肉が目立たなくなったのでいいやって思いまして。

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2-4 トップス

トップスとは上着のことでTシャツやブラウス、カットソーのことです。アウターに対してインナーとも呼ばれます。トップスはできるだけゆったりしたサイズを選ぶようにしてください。レディースにはくびれのラインを強調するため少しタイトなものがありますが、くびれのない男性がそれを着てもシルエットを活かすことができません。ならばいっそゆったりした服でシルエットを誤魔化しましょう。

また、ここでは肩幅を強調しないタイプを選ぶのが重要となります。具体的には首回りが小さいものやタートルネックは肩全体を覆うことから幅を強調させてしまいます。よってそれらは避けてください。逆に胸元が大きく開いたものがいいでしょう。

首回りのスタイルにはVネックとUネック(クルーネック)があります。Vネックは大人の格好良さを演出し、Uネックは柔らかさを出します。これは好みですが、私はUネックを選ぶのが無難ではないかと思います。Uネックの方が首回りが広いデザインのものが多いため肩幅も狭く見せることができます。

また、トップスはウエストインスタイルにはしないでください。男性にはくびれがありません。トップスをウエストに入れて映えるのはくびれがある生物学的女性の特権です。

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2-5 スカート

上でも説明したように、男性の体型が▽なのに対し、女性は△です。下半身にボリュームを持たせる必要があります。そのためには下側がふわりと開いたフレアスカートが有効です。逆にストンとまっすぐに落ちたIラインのスカートやタイトスカートは避けてください。ボリューム不足になります。

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2-6 パンツ

パンツ(ズボン)でもいいですが、女性のお尻の大きさにはどうしても負けてしまい、結果的に下半身のボリューム不足になることは否めません。パンツの場合はシルエットが出やすいスキニーパンツは避け、ワイドパンツやガウチョパンツがいいでしょう。※身長175㎝以上の方はスキニーパンツは似合います。モデルのようになるので着てもいいでしょう。でも太っている人は避けてください。

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2-7 タイツ

タイツは冬のスカートの下に着るものですが、身長が170㎝を超える人は市販の普通のものでは股下が足りないことでしょう。そのような人はこちらの商品が便利です。私も使っていますが177㎝の私でも余裕で着れます。それ未満の普通の身長の人は市販のもので十分です

 

2-8 靴

男性はおよそ靴の長さくらいしか気にしていないでしょうが、女性の靴にはそれに加え幅というものがあります。ワイズと呼ばれ「E」で表記されます。生物学的女性は足の幅も小さいため2Eや3Eが主流ですが、私たちMtFは悲しいかなそれではキツすぎます。4Eから5Eのものを選んで購入した方がいいでしょう

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どこで買う?

さて、このような服や下着はどこで買うといいのでしょうか。

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3-1 通販

通販です。今は何でも通販ですね。ただ、実際に手にできず届いてみないと分からないというところが難点です。あと売れ切れが多いですね。いいのを見つけたら即買いするくらいの勢いがないと出遅れてすぐ在庫切れになってしまいます。

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3-1-1 ニッセン

とてもオススメなのがニッセンです。ニッセンは普通サイズの他に大きいサイズトールサイズも展開しており、様々な方のニーズに応えてくれます。特に靴は26.5㎝、5Eなどの大きいサイズも販売しており、足の大きな人にも重宝するでしょう。下着の展開もあり、ブラとショーツのセットなど安くで購入することができます。また、ニッセンは返品・交換が無料で簡単です。気になったらとりあえずポチってみて、届いてサイズが合わなかったり気に入らなかったりしたら返品もしくは交換すればいいので安心して購入できます。ちなみに上で紹介した服の写真はすべてニッセンのものです。

↓大きいサイズもあるよ

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3-1-2 ハッピーマリリン

ハッピーマリリン、サイズ展開が幅広く大きなサイズを展開しています。取り扱っているアイテムも落ち着いたものから可愛い系までいろいろあり、かなり使えます。ぽっちゃりさんにはとても重宝なサイトでしょう。返品・交換の送料は購入者負担です。

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3-1-3 夢展望

夢展望、こちらも人気の通販サイトです。低価格でかわいい系が多いのが特徴です。ただしターゲット層が10代から20代前半の若い世代向けなので、それ以降の人にはちょっと無理があるかもしれません。返品・交換の送料は購入者負担です。

 

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3-2 店舗

店舗では実際に試着することができるため、自分に合ったものを確実に購入することができます。

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3-2-1 しまむら

ファッションセンターしまむらです。とても低価格で様々な商品を展開しています。服はもちろん下着や靴、鞄やアクセサリーなども取りそろえており、ここでほぼすべてを揃えることができます。普通サイズの他に3Lや4Lなど大きいサイズも展開しています。注意点としてはしまむらマジックにかからないようにすることです。しまむらマジックとは、しまむら店内にいると感覚が狂ってなぜかダサい服も魅力的に見えて購入してしまうことです。しかし恐れることはありません。経験を積みしっかりした目で見ればとてもいいアイテムをゲットすることができるでしょう。敷居も低く、とてもオススメの店舗です。

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3-2-2 ユニクロ・GU

オーソドックスでカジュアルなアイテムを揃えるユニクロと、低価格のGUです。知らない人はいないであろう有名ショップですね。

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3-2-3 ZARA・H&M

ユニクロと同じくファストファッションに分類される外資系のショップです。ZARAはかっこよくクールなファッション、H&Mは誰もが上から下までコーディネート出来るトータルファッションを展開しています。

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まとめ

いかがだったでしょうか。女性のファッションは男性と比べてラインナップがとても多く、消費者の回転も早いので価格も比較的安く抑えられています。女性は男性と比べてファッションに敏感でついつい買っちゃいますもんね。レディースファッション業界は各ブランドメーカーがせめぎ合い、顧客の獲得に必死です。それだけ熱い世界というわけですね。女性のファッションスタイルは多岐に渡るため、いろいろなアイテムを試してみて自分に合うのを探すのはとても楽しいものです。価格も安いので様々なコーディネートをしたくなるでしょう。毎年服が増えていきますよ。きっと。レッツエンジョイ!

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