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オートガイネフィリア(AG)について

オートガイネフィリア(AG)について

オートガイネフィリア(AG)について見ていきます。

目次

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オートガイネフィリア(AG)とは

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1ー1 概要

オートガイネフィリアAutogynephilia)とは、男性が自身を女性だと思うことにより性的興奮するパラフィリアの一種。
議論の余地がある性転換者の行動モデルの一つで、この理論はトランスウーマン(Transwoman、男性から女性への性転換者)が男性だけでなく、レズビアンや両性愛なトランスウーマンにまで惹かれる理由を説明するためのモデルで、それによると、男性に興味のないトランスウーマン(ブランシャールによれば「性不感症の男性)は女性としての自分のイメージに対する性指向を持つ。

引用:Wikipedia

つまり端的に言うと女装もしくは自身を女性と思うことによって性的に興奮する人のことを指します。

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オートガイネフィリア(AG)とMtFとの違い

AGとMtFの違いを見ていきます。

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2-1 性自認

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2ー1ー1 AGの性自認
AGの人の性自認については男性です。つまり身体的性別と性自認が一致しています。

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2ー1ー2 MtFの性自認
MtFの性自認は言わずもがな「女性」です。つまり身体的性別と性自認が異なっていることが特徴です。

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2-2性指向

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2ー2ー1 AGの性指向
性別を考える際に性指向は関係ありません。よってどの性が好きかは自由です。

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2ー2ー2 MtFの性指向
同上。ここでは問題となりません。

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2-3 自身性に対する嫌悪感

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2ー3ー1 AGの自身性嫌悪感
AGの方は先に述べたように身体的性別と性自認が一致していることから、自己の性別に対する嫌悪感は強くありません。

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2ー3ー2 MtFの自身性嫌悪感
MtFは自身の生物学的性別と性自認が異なっており、そのことに強い違和感・嫌悪感を継続的に持つ状態が続いており、そのことからうつ病などの二次的障害をも引き起こされる場合が多いです。

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性指向と性的刺激指向について

性的刺激指向」、おそらくほとんどの人が初めて聞く言葉でしょう。それもそうです。私が作った言葉ですから。ここからこれについて説明していきます。

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3-1 性指向とは

性自認が自分の性別という内部に向けられた概念であるのに対し、性指向とは外部に向けられた概念です。まぁ要するに「誰が好きか」ということですね。性自認と性指向はまったく別物であり、この組み合わせは様々です。例えば男性だから女性が好き、女性は男性が好き、といった固定概念がありますが、細かく分類するとそれに留まりません。

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3-2 性的刺激指向とは

さてさて出ました「性的刺激指向」。性指向がどの性を好きになるかといういわゆる「恋愛指向」という概念であるのに対し、この性的刺激指向とはどの性に「性的興奮」を覚えるかというといった概念であり、私はこれを「性的刺激指向」と名付けました。

 

  • 性指向=恋愛指向
  • 性的刺激指向=性的興奮指向

 

通常「性指向」と「性的刺激指向」は同一であることが大半であり、多くの人はこれらの違いについて考えることもしないでしょう。しかしです、この広い世の中、それらが違うケースを持つ人も存在するわけですよ。このサイトで何度も言ってますが性の在り方は千差万別です。いろいろなケースが存在します。

例えば、好きになる人は男性だけれでも、セッ○スしたいと思う人は女性である、といった人もいるのです。分かります?ちゃんと付いて来れてます?

 

  • 性指向=男性
  • 性的刺激指向=女性

 

というケースです。いろいろあるんですよ。えぇ、いろいろあるのです。うん。

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3ー3 これらの指向ベクトルは同一であるのが普通か

性指向のベクトルが様々に分類されているように、性的刺激指向もそれと同じと考えるのが妥当ではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。

  • 恋愛もセッ○スも男性としたい
  • 恋愛もセッ○スも女性としたい
  • 恋愛は女性、セッ○スは男性
  • 恋愛は男性、セッ○スは女性
  • 恋愛は誰でも、セッ○スも誰でも

などなど、恋愛とセッ○スは切り離して考えることができると思うのです。そして様々な性指向が「普通」であるように、「性的刺激指向」にもさまざまなケースがあることも普通であることは否定できるはずがありません。でしょ?

 

つまり

「指向ベクトルは同一であるのが普通である」という考えはまさに偏見である

と言えます。

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性的刺激指向とAGとの関係

次に性的刺激指向とAGとの関係を見ていきます。

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4-1 性的刺激指向は千差万別

性的刺激指向=性的に興奮する対象は様々であり、さらにこれは普通であることは先述しましたよね。これを頭の隅に置いておいてください。

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4ー2 性的倒錯(パラフィリア)とAGの関係

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4-2-1 性的倒錯(パラフィリア)とは

性的倒錯は、英語でパラフィリア(英語: Paraphilia)と言い、人間の性に関連する行動において、精神医学における病理的な精神疾患と診断される症状(性的嗜好)を指す。なお2013年に出版されたDSM-5の日本語版では、パラフィリア障害群という用語を採用し、それ以前のDSM-IVでは性嗜好異常である。

広義には、常識的な性道徳や社会通念から逸脱した性的嗜好を指す。ただし、性道徳や社会通念は抽象的な概念であることから、その基準や境界線は時代や文化、個人の価値観によって多様な解釈や定義が存在している。また、それらの多様な解釈や定義が偏見や差別の原因となる場合がある。

引用:Wikipedia

一般的にこの性的倒錯(パラフィリア)とは一般的な性的興奮の範疇から逸脱していることが多く、その行為、思想も過激であり、Wikipediaにあるように差別や偏見の対象となりがちです。

また、オートガイネフィリア(AG)もこの性的倒錯(パラフィリア)の中に含まれています

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4ー2ー2 性的倒錯(パラフィリア)・オートガイネフィリアは異常か 

しかしながら性的倒錯の概念は不確定なものであり、また、文化的社会的に寄るところ、その時代背景の移り変わりに寄るところもあり、確実な定義として使用するには注意が必要です。

例えば女装娘さん(トランスヴェスタイト・TV)は以前は異端として排除の対象となっていましたが、現在はどうです?SNSでは綺麗な女装さんがたくさん居ますし、メディアでも紹介されています。女装コンテストなども何の偏見もなく開かれているではないですか。このように、一般的に性的倒錯といっても時代の流れや世間の思想でいくらでもその意味合い、受け取り方は変わるのです

また、フェチやショタなども性的倒錯のひとつですが、みなさんそれを意識して使っていますか?

「俺は女性のうなじが好きだな」=フェチ「主に人物、または身体の部位や状態に関連する性的嗜好を挙げる。一般的な総称としてはフェティシズム(英語:Sexual fetishism)という言葉が広く知られている」

「私、意外とショタ好きなんだよね」=ショタ「へべフィリア(少年性愛)成人女性による青年や少年への性的嗜好。英語:Hebephilia」

さて、これでも性的倒錯は異常と言えますか?

 


言えんでしょう?

 

よって、オートガイネフィリア(AG)も異常とは言えません。

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4-3 AGの性的刺激指向

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4ー3ー1 AGの性的刺激指向は

オートガイネフィリア(AG)の性的刺激指向は女装した自分、ということになります。しかしながら先述したように性指向が様々でありそれらが否定されるべきでないように、性的刺激指向もまた同じです。つまりこれもまたひとつの形であり、否定すべきものではなく普通のことなのです

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4-3-2 AGには必ずしも性的興奮は必要か

先で説明したWikipedia引用によるオートガイネフィリアの説明では、性的興奮を伴うとあり、世間一般の認識でも同様と思います。が、果たしてそうでしょうか。これまで述べてきたように性の在り方は様々であり、これによって性的興奮を覚える人もいれば、そうでない人で、自分はAGだと勝手にカテゴライズしている人もいるかもしれません。そう、このカテゴライズが邪魔なのです。男、女、異性愛、同性愛、MtF、FtM、中性、両性、無性、不特性、クエスチョニング、バイセクシャル、パンセクシャル、アセクシャル、TS、TG、TV、AGエトセトラエトセトラってうるせぇわ!なんでもいいじゃねぇか!というわけで、性的興奮とかどうでもいいです。自分がどれにカテゴライズするのかも不適格なのにそんなこと考える必要はありません。(性別移行には関係するので後述します

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オートガイネフィリア(AG)とは(再考)

では、ここまで整理したところで、もう一度オートガイネフィリアとはどういったものかを見ていきましょう。

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5ー1 性自認

揺らぎあり

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5ー2 性指向

揺らぎあり

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5ー3 自身性に対する嫌悪感

揺らぎあり

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5ー4 性的刺激指向

揺らぎあり

 

つまり、AGとはひとつのカテゴリーですが、自身がそうとは自分にも他人にも分からないし、仮にAGがスタートとしてもそこから性自認、性指向等が変化してMtFになり性別変更に至る人もいるわけです。つまりAGとは机上の空論的なものと言えるでしょう。

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MtFの実体

さて、それではAGと比較してMtFとは何でしょう。そんなの性自認が女性である人に決まってるじゃないか!と仰る人もいるでしょう。しかし果たしてそうでしょうか。

MtFとは自身の性を変え、改名、SRS、戸籍変更を経て女性として生活することを望む人です。しかしそれらの人全てが「性自認が女性」とハッキリと証明することができますか?

ガイドライン準拠の医師の診断書?そんなものは自分が女性だと言い続ければほとんどの人が取れます。

男性ジェンダーの苦痛?男性というのは女性と比べて仕事や家庭の大黒柱など重たい責任を負った存在です、単にそれからの逃避だと考えることはできませんか?

髪が短いの嫌?スカートが穿きたい?いやそれこそAGじゃないんですか?

女の子になってチヤホヤされたい?オーケーオーケーいいじゃないですか。

女の子サイコー!うん、私もそう思う。

そうです。誰も自身がMtFたることを証明をすることはできないのです。女装から始めてMtFになり性別変更をしている人なんて山ほどいます。また、私の知り合いにはAGであることをハッキリと自認していながら改名、SRS、戸籍変更までして女性として生活している人もいます。本人はとても幸せそうです。

 

そう!

MtFに実体なんてないのです!

 

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AGとMtFを区別すべきか

机上の空論であるAGと、実体などないMtF、こんなの区別して何の意味があるのでしょう。よってこれらを区別するのはそれほど意味はないのではと考えます。むしろスペクトラムのようにそれらは同一線上に位置しているとも言えます

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 AGは性別移行するべきではない?

さて、ではAGは無条件に性別移行に進んでも良いのでしょうか。

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8-1 移行するべきではない人

女装して性的興奮を覚えるのはいいです。で、それで自○行為(自家発電)をしてみましょう。絶頂して、その後に「あ、俺何やってんだろ…馬鹿らし…早くこんなのやめよう」と思う人は一時の快楽に囚われているだけです。こういう人は生別移行に進むべきではないと考えます。

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8ー2 移行してもよい人

上記後もそのような後悔の念を抱かない人は移行していいです。そんな簡単に言うなって?いいんですよ。人間万事塞翁が馬、人生の生き方はいろいろです。そういう人生もあっていいじゃないですか。

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まとめ

いかがだったでしょうか。一般的にAGとMtFは明確に分かれているもので、それらはまったく違うと考えられがちですが、性自認にしろ性指向にしろ、それは先述したようにスペクトラムのように一連の流れの中にあるのかもしれませんよ。自身を強引にカテゴライズする前に、もう少し柔軟に考えるのもいいのではないでしょうか。

女性になるのは楽しいですよ。ほら、これを読んだ自称AGのあなた、あなたはもう禁断の果実を手にしたのかもしれません、その先にはエデンが広がっているのではないでしょうか。ふふ。

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